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外大生の好奇心をくすぐる

英語の文法は「使える」形で覚える|外大生に贈る文法再入門

「知ってるけど使えない」文法の正体

中高で習った文法が実践で使えない理由

高校までの英語では、「関係代名詞の使い方」や「時制の一致」など、文法の「知識」を蓄えることに重点が置かれていました。でも、いざ会話やライティングで使おうとすると、「どれが正しいかすぐに出てこない」ことってありませんか?
それは、文法が「知識」として頭にあるだけで、「スキル」として身についていないからです。語学力に必要なのは、覚えた文法を即座に使える「反射力」。外大生として次のステップに進むためには、ただの理解から「使える文法」への転換が欠かせません。

ネイティブがよく使うけど教科書にはない構文

教科書では出会わないけれど、ネイティブが日常的に使う表現もたくさんあります。
たとえば、How come〜?(なぜ〜なの?)や You might wanna〜(〜したほうがいいかもね)など、文法的には簡単でも、学校ではあまり教えてくれない「自然な構文」があります。
こうした表現を知り、「なぜこの形になるのか」「どんな文法ルールに基づいているのか」と掘り下げることで、既習文法が実践に結びついていきます。

文法は暗記ではなく「反射力」

例文シャドーイングの効果

文法を「使える知識」に変える一つの方法が、例文シャドーイングです。文法書に載っている例文をそのまま音読・暗唱し、音と意味、構造を一致させる練習を繰り返すことで、「その文の組み立て方」が体に染みつきます。
スピーキング中に「これは現在完了?過去形?」と悩む時間が減り、自然に正しい形が出るようになります。

正しい順序で文を組み立てるトレーニング

英語と日本語では語順が大きく違います。たとえば、日本語では「私は昨日、駅で友達に会った」となるのに対し、英語では I met my friend at the station yesterday. のように、順序が決まっています。
この語順を意識しながら、短い文章を繰り返し口に出すことで、正しい語順が「反射的に」出せるようになります。おすすめは、語順ビルド練習です。これは、文の要素を一つずつ足していきながら、英語の語順感覚を養うトレーニングです。

たとえば:

  1. I met.(私は会った)
  2. I met my friend.(私は友達に会った)
  3. I met my friend at the station.(私は駅で友達に会った)
  4. I met my friend at the station yesterday.(私は昨日、駅で友達に会った)

このように、主語+動詞からスタートして、目的語、場所、時間などの情報を1つずつ足しながら文を完成させていきます。
これを繰り返すことで、英文の構造が頭と口に定着し、作文力やスピーキングの自然さが格段にアップします。

実践で役立つ文法ドリルの作り方

自作例文+録音=オリジナル教材

自分がよく使うテーマ(日常会話、旅行、学校生活など)に合わせて文法項目を選び、例文を作って録音してみましょう。I’ve been to Kyoto three times. のような例文を自分の言葉で作って録音しておくと、スキマ時間に繰り返し聞いて練習できます。
これは、市販の教材よりも自分に合った「記憶に残る教材」になります。

1文ずつ話す即答練習(友達とクイズ形式で)

例えば一人が「“明日図書館に行く”って英語で何て言う?」と質問し、もう一人が即答する練習をしてみましょう。慣れてきたら、「現在完了で」「受動態で」などの制限を加えていくと、文法を意識しながらの瞬発力トレーニングになります。
この方法は特に、試験のスピーキング対策や、面接形式の練習にもつながります。

文法力を鍛えるアプリ&教材5選

神戸市外国語大学の授業連動型教材の活用

外大の授業で配布されるハンドアウトやオンライン教材は、実は「文法の応用力」をつけるのにかなり使えます。特に「英語表現法」や「通訳訓練」系の授業では、定型表現や語順への感覚が磨かれる構成になっていることが多いので、授業外でも復習・音読を活用しましょう。

無料・有料アプリの賢い組み合わせ

  • Grammarly(英文ライティングのフィードバックに)
  • Duolingo(ゲーム感覚で基礎文法)
  • ELSA Speak(発音・文法の即時評価)
  • English Grammar in Use(アプリ版)(文法理論+練習問題が豊富)
  • HelloTalk / Tandem(実践会話で文法を「使う」場に)

アプリは単独で使うよりも、複数組み合わせて「知る・使う・直す」まで一連の学習にすると効果的です。

英語の文法は、「テストで点を取るため」だけでなく、「相手に正確に伝えるため」の道具です。使いこなすには、頭で考える時間を減らし、反射的に口から出るレベルまで練習することが大切。外大生としての学びを最大限に活かして、実践で通用する「使える文法力」を手に入れましょう。

👉さらに語学力の向上を目指すための記事はこちら!

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