
留学先でチップはどうする?行き先別ガイド
「チップって本当に必要? いくら渡せばいいの?」そんな疑問を持つ留学生も多いのではないでしょうか。
チップ文化は国によって大きく異なり、特に語学留学を考えている人にとっては知っておくべき重要な習慣のひとつです。
今回は、留学先でのチップ文化について、主な渡航先別にまとめます。
1. アメリカ
チップ文化の有無: アメリカではチップは非常に重要な文化です。
多くのサービス業では基本給が低いため、チップは従業員の収入の一部となっており、顧客からのチップが収入に直結します。
(最近は、賃上げをしてチップを不要とする飲食店なども出てきており、ニュースになっているので、これから制度が変わる可能性もあります。)
チップを払う場所、払わない場所:
- 払う場所: レストラン、タクシー、ホテルのポーター、バーテンダー、ルームサービス、引っ越し業者など。
- 払わない場所: 公共の施設や、サービスが標準的な場合(例: レストランで注文し、レジで支払うファーストフード店など)。
チップの金額: レストランでは通常、12%~20%程度が一般的。
サービスが特に良かった場合は20%以上支払うこともあります。
クレジットカードで支払う際は、端数を切り上げて支払うことが一般的です。
注意: アメリカでは、チップを払わないことは失礼とされることが多いです。
しかし、インターネット接続工事のスタッフにチップを渡そうとした際には、断られたこともあり、業種によってはチップが不要であることもあります。
チップを渡すべきかどうかは、その場の状況に合わせて判断することが大切です。
2. カナダ
チップ文化の有無: カナダもアメリカと同様にチップ文化が根付いています。
特に飲食店ではチップが従業員の収入の一部となっており、支払うのが一般的です。
チップを払う場所、払わない場所:
- 払う場所: レストラン、タクシー、ホテルのポーター、ルームサービス、美容院など。
- 払わない場所: ファーストフード店やセルフサービスの店舗。
チップの金額: レストランでは通常、15%~20%程度が目安。
タクシーでは料金の10%~15%程度、ホテルのポーターには荷物1個につき1~2カナダドル程度が一般的です。
注意: カナダでもチップを払わないと失礼に当たることが多いため、サービスを受けた際は忘れずに支払いましょう。
3. イギリス
チップ文化の有無: イギリスでもチップはありますが、アメリカほど重要ではなく、強制されることは少ないです。
レストランやタクシーでのチップは一般的ですが、強制的に払わなければならないわけではありません。
チップを払う場所、払わない場所:
- 払う場所: 高級レストラン、タクシー、ホテルのポーター、ベルボーイ。
- 払わない場所: パブやカジュアルなレストラン。
チップの金額: レストランでは10%~15%が一般的。
もしチップが請求書に含まれている場合(service charge)、追加で払う必要はありません。

4. オーストラリア
チップ文化の有無: オーストラリアでは、チップは基本的には不要です。
サービス料が含まれている場合が多く、特に観光地や高級レストランではチップを求められることがありますが、強制ではありません。
チップを払う場所、払わない場所:
- 払う場所: 高級レストランや観光地。
- 払わない場所: 一般的なレストラン、カフェ。
チップの金額: 任意で、5%~10%程度が目安。
5. ニュージーランド
チップ文化の有無: ニュージーランドでもチップ文化はありますが、強制されることは少なく、サービス料が含まれている場合も多いです。
チップを払う場所、払わない場所:
- 払う場所: 高級レストランや、特別なサービスを受けた場合。
- 払わない場所: 一般的なカフェやレストラン。
チップの金額: 任意で、5%~10%程度が一般的。
6. フィリピン
チップ文化の有無: フィリピンではチップ文化があり、特に観光地では一般的です。
しかし、チップは必須ではなく、あくまで任意で払うものです。
チップを払う場所、払わない場所:
- 払う場所: 高級レストラン、ホテル、タクシー、観光地でのサービス。
- 払わない場所: ローカルな飲食店やカジュアルな店。
チップの金額: 5%~10%程度が目安。高級レストランでは、10%程度のチップを支払うことが一般的です。
まとめ
チップ文化は国によって異なりますが、アメリカやカナダではチップが必須である一方、イギリスやオーストラリア、ニュージーランド、フィリピンなどでは、チップはあくまで任意です。
サービスに対する感謝の気持ちを示すためにも、渡航前に各国のチップ文化について理解し、必要な場合には適切な金額を支払うことが大切です。
この記事へのコメントはありません。