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英語を本格的に学ぶなら、アメリカがベスト?

英語を学ぶために留学を考えたとき、「アメリカを選ぶべきか?」と迷う人は多いのではないでしょうか。
オーストラリアやニュージーランドは治安がよく落ち着いた環境、イギリスには歴史ある名門大学、フィリピンならマンツーマン指導が充実し費用も抑えられる……それぞれに魅力がありますよね。

私自身、アメリカで語学留学をスタートし、そのまま学士・修士・博士課程まで進みました。
その経験をふまえ、アメリカの語学留学の魅力やデメリット、そしてその先の進路についてお話しします。


アメリカの語学留学を選ぶメリット

アメリカの語学留学の大きな魅力の一つは、選択肢の多さです。
国土が広く、大学の数も多いため、自分に合った環境を見つけやすいのが特徴です。
例えば、私は最初に州立大学の語学コース(IEP: Intensive English Program)に入りました。
大きな大学の語学プログラムでは、単に英語の授業を受けるだけでなく、学内の講義を聴講できたり、スポーツ観戦や文化イベントに参加したりする機会があります。
私はジャズバンドに参加して、地元の学生や教授と交流することもできました。

また、アメリカは世界各国から学生が集まる国なので、多様な価値観に触れることができます。
クラスメートの国籍もバラバラで、「英語を勉強する」という共通点はあっても、それぞれの文化背景は異なる。
その違いを知ることで、自分自身の考え方も広がっていくのを感じました。

そして、もしその後に正規留学(学位取得)を考えているなら、語学留学の時点でF-1ビザ(学生ビザ)を取得していると、手続きがスムーズです。
特にアメリカの大学は研究レベルが高く、進学を考えるうえでも魅力的な選択肢が多いのが特徴です。


アメリカ語学留学のデメリット

もちろん、アメリカ留学にもデメリットはあります。
まず、費用が高いこと。
イギリスやオーストラリアも高額な部類ですが、アメリカは学費だけでなく、生活費や医療保険の負担も大きいです。
そのため、奨学金制度やアルバイトの可否を事前にしっかり調べておく必要があります。

また、治安の面でも地域による差が大きいです。
ニューヨークやロサンゼルスなどの都市部は活気がありますが、場所によっては治安が悪いエリアもあるため、住む場所や通学経路には注意が必要です。

さらに、日本人コミュニティが多い地域では、英語を使う機会が減ってしまうこともあります。
シリコンバレーやロサンゼルス周辺では日本人向けのサポートが充実していますが、逆に日本語だけで生活できてしまうため、英語の上達が遅れる可能性もあります。
英語漬けの環境を求めるなら、あえて日本人の少ないエリアを選ぶのも一つの方法です。


語学留学からその先へ

私の場合、語学留学を経て、アメリカで学士課程に進学し、そのまま修士、博士課程へと進みました。
語学留学の時点で大学のシステムに慣れていたため、正規留学への移行もスムーズでした。

また、大学院では近隣の大学で講師を務める機会もあり、その過程で地元のコミュニティカレッジの語学クラスで教える経験もしました。
アメリカには大小さまざまな語学学校があり、都市ごとに特色も違います。
そのため、自分の学びたい環境を選べるのは、大きなメリットの一つです。


まとめ

アメリカの語学留学は、英語を学ぶだけでなく、大学の授業に触れたり、多様な文化と交流したりするチャンスにあふれています。
もちろん、費用や治安などのデメリットもありますが、それを補って余りある経験が得られることは間違いありません。

「どこで英語を学ぶべきか」と悩んでいる人は、ぜひアメリカ留学の可能性も検討してみてください。
私自身、この国での学びを通して、言葉だけでなく、人生の選択肢も大きく広がったと感じています。

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