体験記

留学・短期研修・海外インターンの実体験

留学初日:語学学校での意外な気づきと最初の試練

留学の初日は、誰にとっても特別なものです。初めてアメリカ留学をした私が最初に足を踏み入れたのは、とある州の最大の州立大学にある語学学校。有名な音楽学校を擁する大学でもあり、実は私の本当の目標はそちらへの編入でした。

オーディションの準備もあったので、語学学校に入る前に日本でTOEFLの必要点数(確かペーパーベースで560点、一般的な基準より10点高かった)をクリアしてから出発。こうした経緯から、語学学校では初日のレベル分けテストで、いきなり上から2番目のクラスに振り分けられました。とはいえ、私は日本で英会話の練習をほとんどしていなかったので、さっそく戸惑う場面に出くわします。


エレベーターでの一幕

レベル分けテストを終えた後、先生が私たちを受付へと案内しました。その途中、エレベーターに乗り込んだときのこと。私はたまたまボタンの近くに立っていたのですが、先生が私に何かを言いました。おそらく「何階を押して」と指示したのだと思います。でも、その英語が聞き取れなかった。周囲の学生たちが気づいて助けてくれましたが、自分のリスニング力の実力を思い知らされた瞬間でした。

ところが、その後レベルごとにクラス分けされたとき、エレベーターで助けてくれた学生よりも私のほうが上のレベルに振り分けられていました。それを知った彼らは驚いていましたし、私自身も驚きました。


会話の積極性が違う!

日本では文法をしっかり学ぶ一方で、英会話の実践機会は限られがちです。でも、海外の学生たちはたとえ文法が多少間違っていても、どんどん会話に飛び込んでいく。その積極性には圧倒されました。文法的な知識では勝っていても、実際の会話の場面では負けている――そんな現実を目の当たりにしたのです。


新しい環境に飛び込むということ

この経験から学んだのは、「英語が完璧でなくても、まずは会話に飛び込むことが大切」ということでした。文法の知識があっても、それを実際に使えなければ意味がない。逆に、多少間違っていても、自信をもって話せる人のほうがコミュニケーションはうまくいく。これは、語学だけでなく、留学生活全般に通じる大きな教訓でした。初日のエレベーターでの出来事は、私にとって「間違いを恐れず、積極的に話す」姿勢を身につける第一歩だったのかもしれません。

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