【韓国留学】韓国のコロナウイルス対策ってどんな感じ?【現地レポート】

こんにちは、韓国。釜山に留学中のYuki.Aです。

留学生活のおもしろみといえば、韓国での生活をしていく中で日本とのいろいろな違いを発見すること!

そしてその違いというのは、実は「コロナウイルス対策」という面でも見出すことができます。…ということで、今回は韓国のコロナウイルス対策について紹介して、日本と違う点を比べていきたいと思います。

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韓国におけるコロナウイルスの流行状況

まず、韓国におけるコロナウイルスの現状について簡単にまとめたいと思います。

以前大規模な感染拡大が発生した韓国ですが、それ以降3月までは比較的落ち着いており、全国の感染者が500人以下という感じでした。

しかし、4月以降は感染者数が再び増え、400人~700人を行ったりきたりしている状況です。5月に入ってからは数字的には少しずつ減ってきている気もしますが、休日の検査数の減少の影響ではないかという声もあるので、実際に減っているかどうかはわかりません。少なくとも、気を抜けない状態であることは確かです。

↓こちらのページで最近の感染者数のグラフが見れます↓

感染者数の推移グラフ

韓国のコロナ対策:流行度を表す指標について

画像:釜山広域市公式ホームページより

韓国では、コロナウイルスの流行度とそれに合わせた対策を示す指標が存在します。

この指標にはレベル1~3(1段階~3段階)まであります。

流行度の低さを表す「レベル1」から始まり、「レベル1.5」「レベル2」「レベル2.5」「レベル3」の5段階

このレベルは、一週間の平均感染者数を基準に変動します。

釜山市なら、1週間の平均感染者数が15人未満(一日に平均15人未満の感染者数)だった場合はレベル1。15人以上ならレベル2、となります。

釜山では、4月になってから感染者が10人台だったことはほとんどないので、しばらくレベル2の状態が続いています。

レベル2になると、施設の利用制限(営業時間、利用人数、など)が厳しくなるなどの措置が取られます。

現在、首都圏(ソウル・京畿道・仁川)と釜山はレベル2その他の都市はレベル1.5となっています。

韓国のコロナ対策:具体的にどんな対策が実施されているの?

上の写真は、大学の寮の食堂に貼られているものです。

この写真に記されてるように「사회적 거리 두기(社会的距離を置くこと)」というフレーズが、韓国のコロナ対策のキーワードとなっています。よって、日本と同じく、間隔を開けて座る等の対策が行われています。

このように、日本と共通したコロナ対策ももちろん存在するのですが、筆者が韓国に来て印象的だったコロナウイルス対策というのもあるんです。

ということで、ここからは韓国の特徴的なコロナウイルス対策について紹介したいと思います。

韓国に入国する際の様子・2週間隔離の様子についてはこちらの記事で紹介しています↓

ぜひご覧ください^^

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外出時・公共の場でマスクをしていなければ罰金を課せられる

韓国では、外出時や公共の場でマスクをしていなければ罰金を課せられます。

金額は10万ウォン(約1万円)以下。(満14歳未満の子供、など例外はあります。)

また、「マスクをせずお店に入ることができない」や「マスクがなければ購入して入店しなければならない」という風に店側が各自でこのような対策も行っています。これは、日本では地域ごとに違うのではないでしょうか。

どちらにしろ、日本と韓国のマスク着用対策には「強制力の違い」がありますね。日本ではマスクをしてないからって罰金はないですよね…。

5人以上の集まりが禁止

韓国では、新型コロナウイルスが流行している間は公共の場での「5人以上の集まり」が禁止されています。

なので私自身、友人と食事をしたり遊びに行きたい場合でも、4人までしか集まれないため歯痒い思いをすることも…。ですが、それも感染拡大防止のため。我慢です。

もしも5人以上で集まった場合、一人当たり10万ウォン(約1万円)以下の罰金が課されます。また、飲食店等のオーナーが5人以上のお客さんを受け入れた場合、300万ウォン(約30万)以下の罰金が課されるとされています。

日本では、集まりの自粛は要請されているものの、ここまで具体的でなく強制力もないのではないでしょうか?

また、結婚式や、돌잔치(子供の1歳祝い)のような家族行事でも、集まれる人数は8人までとされています。お祝い事にたくさんの人を呼べないなんて、とても悲しい…早くこの状況が良くなって欲しいです。

「緊急速報」扱いで毎日コロナ関連情報が配信される

韓国では、「緊急速報」の扱いで各自のスマートフォンにコロナウイルスに関する情報が届きます。それも一日1、2通とかでなく、10通くらいは届いてる感じがします。

どのような内容が配信されるのかというと…

  • 毎日の感染者数(地区別)
  • 感染者がでた施設の情報
  • 感染者が発生した施設への訪問者に対する注意喚起(検査所で検査してくださいという旨の喚起)
  • その他コロナ関連の連絡(上の写真を例に挙げれば、一番上のお知らせは「市民が無料でコロナ検査を受けられる診療所についての紹介」です。)

といった感じです。

このような情報が毎日何通も届くとなると、やはり自分の地区のコロナ情報には敏感になります。

「あ、最近ちょっと増えてきたから気をつけよう」とか「今日は自分の地区で感染者が多いから、今日は出かけるのやめようかな」とか、自分の行動に気をつける上でも大事なのがこの通知だと感じています。

正直、日本にいるときは、自分の地区の感染者の増減はそこまで知りませんでした。県レベルの感染者の増減は知っていても、自分の地区がどうかというのはいちいち調べていなかったんです。

「このような通知がなかったから」なんていうのは言い訳かもしれないけど、自分がアクションを起こさずとも自分の身近な場所の情報を得られることは本当に大きなことだと思います。日本でもこのような通知をしてくれたら、少しは行動に気をつける人が増えるのではないでしょうか?

ただ一つ、このシステムの難点をいうとすれば、韓国語だけで通知が来るため外国人にはわかりづらいという点です。

実際、私が韓国に来てすぐの頃は、このくらいの量の韓国語でも読みきるのにエネルギーが必要なほどだったので…。

そんな私でも、中級クラスで勉強しているので、初級の人や韓国語に慣れていない人は情報を読み取りきることができないと思います。

飲食店等で訪問情報を登録しなければならない

韓国では、飲食店等を訪問する際に「訪問情報」を登録する必要があります。これは、どの飲食店でも必須ですが、スーパー・雑貨屋さんなどで訪問登録を行う必要はありません。

この「訪問登録」には、

  1. 携帯電話を利用した登録方法
  2. カカオトークのQRコード認証を利用した登録方法
  3. 訪問者リストに手書きする登録方法

の3種類があります。この3つについて詳しく見ていきましょう。

携帯電話を利用した登録方法

個人的に、一番手軽でわかりやすい方法がこれです。

これはどうするかというと…写真のようなポスターに書かれている電話番号に、自分の携帯電話から電話するだけです。電話をかけると、2・3秒ほどすると「방문 등록이 완료되었습니다(訪問登録が完了しました)」という音声アナウンスが流れ、自動で切れます。

地域内で、お店ごとに下4桁の番号が違うため、それで訪問登録を行うことが可能になっています。

カカオトークのQRコード認証を利用した登録方法

お次は、カカオトークのQRコード認証を利用した登録方法です。

「カカオトーク」というのは、簡単に言えば「韓国版LINE」です。韓国人なら誰もが使っている主要な無料連絡ツールになります。

留学生を含む外国人については、「外国人登録証を受け取る→カカオトークの本人認証」を完了したのちに、カカオトークのQRコード認証を利用できるようになります。

ですから、韓国に来たばかりで外国人登録証が未発行の場合、この方法は使えません。その際は、次に説明する「訪問者リストに手書きする方法」を使うことになります。

このQRコードを使ってどのように訪問登録を行うかというと、お店に置いてある読み取り機会にこのコードをかざすだけです。(イメージ的には、ラインのQRコードで友達追加するときみたいな感じ。笑)

私も、数週間前に外国人登録証をゲットしたばかりなのですが、カカオトークのQRコード認証が使えると、手書きするよりも格段に便利です。

しかし、コロナ禍であるということも相まって、外国人登録証はすぐに発行されなかったです。私の場合、韓国に到着してから(隔離期間含む)2ヶ月半、外国人登録証の登録の案内がきてから2ヶ月ほどはかかりました。

つまり今のところは、韓国で隔離を終えて、出歩けるようになってから2ヶ月は訪問者リストを使用した登録方法を行う必要があるのではないでしょうか…

訪問者リストに手書きする登録方法

3つ目は、訪問者リストに手書きする登録方法です。

これは、店側が準備してくれているノートに、氏名、電話番号、居住区、発熱の有無、個人情報に関する同意、などの項目を書き込んで訪問登録を行う方法です。

基本的に、どのお店にもこのリストは準備されています。先程説明した2つの方法で訪問登録が不可能な場合、お店の方に言えば用紙を準備してくれます。

例えば、

  • 韓国国内の電話番号を持っていない場合→電話番号での訪問登録が不可能
  • 外国人登録証を持っていない場合→カカオのQRコード登録が不可能

となるので手書きで訪問登録を行う必要があります。

この方法だと、いちいち氏名やら電話番号やら書かないといけないので、若干面倒です。特に、電話番号を覚えていないとめんどくささ倍増なので、電話番号は覚えておくと便利です!笑

…以上、訪問登録情報の方法について、3種類紹介しました。

お店に入るときに少し手間はかかりますが、こうすることによって先程お話しした「感染者が発生した施設の情報」を毎日発信できるわけです。

日本で、これにあたるものはないのではないでしょうか…?(少なくとも私が日本にいたときは。)

あえていうなら、感染者との接触有無について確認できる「らしい」アプリ、「COCOA」がそれにあたるのかと思います。私もCOCOAを昨年11月ごろから使ってみたのですが、とにかく正常に動いていなくて意味がなかったです。(現在は改善されているのかな…?)

また、私の日常生活で言えば、大学内の校舎や寮の食堂でも温度チェックが必須です。いちいち訪問登録(検温・名前・電話番号・入館の目的)の記入が必須である校舎もあります。

やはり、日本よりは対策が厳しいと感じます。

韓国のコロナ対策:まとめ

ここまで、韓国のコロナウイルス対策について紹介しました。

内容をまとめると

  • コロナウイルスの流行度とそれに合わせた対策を示す指標が存在→レベル別の対策
  • 「사회적 거리 두기(社会的距離を置くこと)」がキーワード
  • 外出時・公共の場でマスクをしていなければ罰金を課せられる
  • 5人以上の集まりが禁止→違反すれば罰金
  • 「緊急速報」扱いで毎日コロナ関連情報が配信される
  • 飲食店等で訪問情報を登録しなければならない

という感じになります。いかがだったでしょうか? 

やはり日本よりも対策が厳しい印象ですよね。

日本も韓国も世界中のどの国でも、早くコロナが収束しますように…。

最後までお読みいただき、ありがとうございました^^

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