同じ意味をもつ韓国語と宮崎弁!?「てげ」について解説
みなさんこんにちは、Yuki. Aです(^^♪
今日は、「てげ」という国境を越えた!?ことばについて紹介したいと思います。
「てげ」は、宮崎弁でよく使われることばであるとともに、韓国語でもよく使われます。しかも意味がほぼ同じというミラクル!
実は筆者は宮崎に住んでいたので、「てげ」は非常になじみがあることばです。なので、韓国語を学習し始めて、韓国語にも意味が同じ「てげ」ということばがあることを知った時の衝撃はハンパなかったです。(笑)
それでは、詳しくみていきましょう!
■「とても」を意味する【宮崎弁「てげ」】と【韓国語「되게(テェゲ)」】
宮崎弁で「てげ」は「とても」という意味を持ちます。
例えば、「てげかわいい!」だったら、「とてもかわいい!」と同じ意味です。
「てげ」は宮崎では非常に多く使われる表現です。筆者は10歳の時に東京から宮崎に引っ越したのですが、初めて耳にする宮崎弁の中でも「てげ」は頻出度が高く、すぐ覚えたことが印象に残っています。
一方、韓国語の「되게(テェゲ)」も「とても」という意味を持ちます。
「とても」を表す韓国語は「아주(アジュ)」「너무(ノム)」やそのほかにも多くありますが、「되게(テェゲ)」は目上の人には使うのは好まれないような、少しくだけた言い方みたいですね。
…ということで、
【宮崎弁「てげ」】=【韓国語「되게(テェゲ)」】=「とても」
になるわけですが、ここで面白い例文を見てみましょう。
標準語:とても 疲れた
宮崎弁:てげ ひんだれた
韓国語:テェゲ ヒンドゥルダ(되게 힘들다)
「ひんだれた」は宮崎弁で「疲れた」という意味なのですが、「疲れる、大変だ」という意味をもつ韓国語の「힘들다(ヒンドゥルダ)」とすごく似ています!!(笑)
「てげ」も「ひんだれた」もほぼ同じ意味・音をもつため、この例文は国境を越えて通じる!?わけです!(笑)
■語源は同じだが意味が違う【宮崎弁「てげ」】と【韓国語「대개(テゲ)」】
【宮崎弁「てげ」】の語源は、漢字の「大概」がなまったものであると言われています。
実は韓国語にも、漢字で表すと「大概」となる「대개(テゲ)」という言葉があります。これは漢字の通り、「だいたい、およそ」という意味を表します。
しかし、この「대개(テゲ)」は、先ほど紹介した「とても」という意味の「되게(テェゲ)」とは異なることばなんです!!(ややこしい…!)
つまり、「てげ」と「되게(テェゲ)」は意味と音が同じ、「てげ」と「대개(テゲ)」は意味は違うが語源と音が同じということになります。
■劇的に意味が変わる【宮崎弁「てげ」】と【宮崎弁「てげてげ」】
最後に、おまけで宮崎弁「てげ」と「てげてげ」の違いも紹介したいと思います。
「てげ」は先ほど見たように「とても」の意味ですが、「てげてげ」は「すごくすごく」という意味にはならないんです!(笑)
実は「てげてげ」は「適当な、なあなあな」という意味を表します。
例を挙げるなら、宮崎県民におなじみのフレーズ「てげてげ運転」。これは「いいかげん運転」の意味で、宮崎県警による「てげてげ運転追放」というキャッチコピーは宮崎県民ならだれでもみたことがあるのではないでしょうか(笑)
ちなみに、韓国語に「되게되게(テェゲテェゲ)」ということばはないようです(笑)
■まとめ
今回は宮崎弁の「てげ」「てげてげ」、韓国語の「되게(テェゲ)」「대개(テゲ)」についてみていきました。
ポイントをまとめると、
- 【宮崎弁「てげ」】と【韓国語「되게(テェゲ)」】は「とても」の意味で、音と意味が同じ
- 【宮崎弁「てげ」】と【韓国語「대개(テゲ)」】は「大概」という漢字が語源で、意味は違うが音は同じ
- 【宮崎弁「てげ」】は「すごく」、【宮崎弁「てげてげ」】は「適当」を意味し、劇的に意味が変わる
の3点になります!
国境を越えた「てげ」、とても面白いことばですね(^^♪
こんにちは
たまたまgoogleサーチしてて来ました。
今はソウルに住んでる韓国人です。
宮崎弁の「てげ」について私も興味を持って探してみました。
韓国語で「大概」は대개と発音しますが대강(大綱)と意味でもあります。
대강は「適当に」と意味でよく使います。
ちなみに대강はデガンと発音します。
会話で使うときは二回つづいてデガンデガンと言いますが宮崎弁「てげてげ」に似てるなと私は思いました。
鹿兒島
の北の地方ではひんだれたと同じ意味で「ひん」が抜けた「だれた」が使われてるし
佐賀県では「チング」という言葉が韓国語の친구と同じ意味で使うと聞きました。
一番近い国の言葉がにてるのは当たり前かも知りませんが
面白いなと思いました。
ではまた訪ねます。
안녕〜
ジェイさん、こんにちは^^
記事を作成したYuki. Aです。
面白いコメントをありがとうございます!
「대강대강」と「てげてげ」、すごく似ているし、とても面白いですね!
九州地方は、特に朝鮮半島と近いから、似た言葉が多いのでしょうね〜。
逆に、釜山には日本語とほぼ同じ発音・意味の言葉がいくつもあると聞きました。
私は韓国語を勉強中なのですが、こんな風に日本語と共通点や似た部分が多いので、親近感が湧きますし、勉強するのが一層おもしろく感じられます^^